プログラミング教室「プロラボ唐津」では、電子工作やIoTなどモノづくりのプログラミング教育も行っています。
今回は、皆さんの身近にある赤外線リモコンを、どのように作るのかを簡単に説明していきます。
赤外線リモコンといえば、テレビのリモコンです。
電源を入れたり、チャンネルを変えたりする、あのリモコンです。
テレビのリモコンの先端に丸のようなものが見えると思いますが、それは赤外線LEDです。
LEDといえば照明ですが、赤外線LEDは、700~1500nm程度までの近赤外線を発光する特殊なLEDです。
また、赤外線は、人の目で見ることができない光なので、リモコンが光らないのはそのためです。
ほとんどのリモコンは、この赤外線LEDを使って、信号を送ることで操作しています。
こちらの照明用のリモコンも、同じように赤外線LEDを使っています。
このリモコンを実際に作る例を、これから紹介していきます。
まず、赤外線リモコンは、受信側と送信側があります。
テレビで言えば、テレビ本体が受信側、リモコンが送信側です。
こちらの照明で言えば、照明BOXが受信側、リモコンが送信側です。
つまり、リモコンから信号を送って、テレビや照明がその信号を受け取り、操作しているということです。
まずは、この照明リモコンが、スイッチをON・OFFするときに、どのようなの信号を出しているのかチェックします。
受信側には、赤外線レシーバという、赤外線の受信機が付いていますので、同じように赤外線レシーバを使って、どのような信号が発信されているのか調べます。
信号には、いくつかのフォーマットがありますが、こちらの照明リモコンは、NECフォーマットだということが分かりました。
パソコン画面をよく見ると、「Protocol : NEC」と記録されているのが分かります。
赤外線LEDの送信コードが分かったら、赤外線LEDを使って、まったく同じ送信コードを送信するだけです。
動画の左下にボタンのようなものがありますが、これがリモコンのボタンです。
動画の真ん中あたりに折れ曲がった、透明の赤外線LEDがあるのが分かりますか?
ボタンを押すと赤外線LEDから送信コードを送信するようプログラミングしています。
これで、同じリモコンが出来上がりました。
3Dプリンタを使って、同じようなリモコンケースを作って、その中に部品をうまい具合に収納したら、オリジナルのリモコンが完成します。
しかし、電子工作の楽しさは、ただ同じものを複製するだけではありません。
自分の好きなように、カスタマイズできるところです。
こちら、先ほどと違う点があるの分かりますか?
リモコンのボタンがなくても照明が付いたり消えたりしています。
こちらは、ボタンを使わずに、プログラミングで、2秒間隔に照明のON・OFFさせるようプログラムしたものです。
例えば、廊下などに、明るすぎない光を夜の間中つけておく「常夜灯」を付けている住宅も多いかと思います。
常夜灯にも色々ありますが、日中は光らずに暗くなると光るタイプのものがありますよね。
あれは、周りの光の量をチェックしており、暗くなったら照明をONにするプログラムが組み込まれています。
こちらの動画では、光の量をチェックするプログラムはついていませんが、その部分だけ作ってしまえば、簡単に自動の常夜灯を作ることができます。(光センサを使った電子工作例)
また、スマホにボタンのアプリ(ページ)を作ることもでき、インターネット経由で外出先から照明を操作することも可能です。
このような、インターネット経由で操作できる機器を、IoT機器と言います。
IoTとは、モノとインターネットをつなぐ技術のことで、「モノのインターネット」とも呼ばれています。
プログラミング教室「プロラボ唐津」では、身近なものから凝ったものまで、電子工作やIoTなどモノづくりを教えているプログラミング教室です。
ちなみに、我が家では、朝方になるとブラインドを自動で上げて、「常夜灯」を自動で消すようにプログラミングしています。
電子工作にはまると、モノづくりがすごく楽しくなります。
子供たちには、その楽しさを知ってほしいです。