プログラミング教室で使うロボット「クムクム」の紹介

プログラミング教室「プロラボ唐津」では、ロボットを使ったプログラミング教育も行っています。

プログラミングロボット「クムクム」

使用しているプログラミングロボットは、「クムクム」です。

こちらのクムクムロボットは、私も開発・カリキュラム作成などで携わっており、元Google米国本社副社長・日本法人社長の村上氏も推薦している、かなりマニアックなプログラミングロボットです。

超マニアックなプログラミングロボットですが、子供でも簡単にプログラミングできる「Scratch」で動かすことができます。

クムクムロボットのいいところは、どんなプログラミング言語でも動かせるということです。

現在、クムクムロボットで動かせるプログラミング言語は「Scratch」「Python」「Arduino」ですが、クムクムAPIという橋渡しをしてくれるプログラムで動いています。(実は公開していないだけで、C,C++でも動かせます。)

高度なことをやりたい場合は、クムクムAPIを介さず直接電子基板にプログラムを埋め込みこともできます。

また、電子基板に電子工作への拡張機能として「拡張I2Cバス」を用意しており、温湿度計・時計・液晶ディスプレイなど、新しい機能を拡張させることもできます。

なんとなくマニアックな感じは伝わっていると思いますが、興味がある方は、公式サイトの「クムクムロボット教材が狙うプログラミング教育とは」をご確認ください。(内容がかなりマニアックです。)

プログラミングロボット「クムクム」の機能

こちらの動画は、プログラミングロボット「クムクム」にどのような機能があるのか、どんなことができるのかを紹介しています。

プログラミングロボット「クムクム」に搭載されている機能は、主に以下の6つです。

  • RGBフルカラーLED
  • 超音波距離センサー
  • 高感度コンデンサーマイク
  • ビープ音スピーカー
  • 音声合成LSI
  • 高性能サーボモータ

これらの機能を学ぶと、実は数学や理科(物理・化学)など、中学・高校の授業で習う内容も含まれるため、より理解できるようになります。

その点も踏まえて機能を説明していきます。

RGBフルカラーLED

こちらは、さまざまな色を光らせるRGBフルカラーLEDです。

LEDは、住宅の照明にも使われる身近なものですよね。

Scratchでは、7色の色だけ光るよう制限をかけていますが、他のプログラミング言語を使えば、約1677万通りの色を光らせることができます。

フルカラーLEDの仕組みを知ることで、「光の三原色」「色の三原色」「10進数」「16進数」「電子」「半導体」など数学や理科の知識を身に付けます。

超音波距離センサー

こちらは、cm単位で距離を計測できる超音波距離センサーで、超音波の反射時間を利用して対象物までの測距を測ることができます。

超音波距離センサーの仕組みを知ることで、「音の速さ」「周波数」「温度との関係」など理科の知識を身に付けます。

高感度コンデンサーマイク

こちらは、周囲の音の大きさを検知する高感度コンデンサーマイクです。

高感度コンデンサーマイクの仕組みを知ることで、「空気振動」「電気振動」「コンデンサー」「静電容量」など理科の知識を身に付けます。

ビープ音スピーカー

こちらは、ビープ音スピーカーで、周波数を設定することで、さまざまな音階の音を出すことができます。

周波数を設定することで音階やキーの上げ下げの調整もできますので、「かえるのうた」のようなメロディーも作れます。

スピーカーの仕組みを知ることで、「周波数」「周波数比」「音階」「オクターブ」など理科や音楽の知識を身に付けます。

音声合成LSI

こちらは、人間のあらゆる言葉を喋られる音声合成LSIです。

しゃべる速度やイントネーションの調整も可能で、早口言葉や大阪弁もしゃべらせることもできます。

音声合成LSIの仕組みを知ることで、「アナログ信号」「PWM信号」「周波数」など理科の知識を身に付けます。

高性能サーボモータ

こちらは、ロボットを動かすための高性能サーボモータです。

クムクムロボットでは、首・両手・両足・両足首の7軸サーボモータを、同時に制御することができます。

Scratchでは、簡単に歩かせることができますが、開発初期のころ、歩かせるプログラムを作るのにどれだけ倒れたことか、、、

別の言語で細かい制御ができますので、是非子供たちにはロボットを歩かせるプログラム作りに挑戦してもらいたいです。

高性能サーボモータの仕組みを知ることで、「トルク」「回転数」「モーメント」など理科の知識を身に付けます。

興味を持つことが爆発的に学習スピードを高める

子供たちには、学ぶという意識ではなく、プログラミングロボット「クムクム」を通して、興味をもつ何かを見つけてもらいたいと思っています。

子供は興味があることには、恐ろしく貪欲で、その貪欲さが、爆発的に学習スピードを高めます。

冒頭でプログラミングロボット「クムクム」の動画を紹介しましたが、あの動画は、当時小学6年生だった息子が製作したものです。

息子にはパソコンを与えただけで、動画の作り方を教えたことはありません。

自分で興味を持ち、いつの間にか独学で動画制作をしていました。

また、こちらのデジタルイラストは私の娘が描いたものです。(小学4年生~5年生の作品)

小学生が描いたデジタルイラスト1

小学生が描いたデジタルイラスト2

娘は、幼いころから絵を描くことが大好きで、好きなことを伸ばせるよう、アナログでもデジタルでも絵を描ける環境を整えました。

ただし、環境を整えてあげただけで、絵の描き方やアプリの使い方は、一切教えていません。

娘も独学で、自ら考え、自ら調べ、ひたすら好きなことにのめり込んだだけです。

このように、爆発的に学習スピードを高めるには、興味のあることを突き詰めていくのが一番の近道です。

子供たちがやりたいことは、「Scratchを学ぶ」「Pythonを学ぶ」ことではありません。

ゲームを作ってみたいならScratchで作り方を。

もっと高度なゲームを作りたいなら他のプログラミング言語で作り方を。

ホームページを作ってみたいならホームページの作り方を。

すべてを理解して学習するのではなく、やりたいことを確実に自分のモノにしていく。

プログラミング教室「プロラボ唐津」では、プログラミングだけなく、色々な分野の知識も教えながら、子供たちが興味を持つ分野を最大限に伸ばしていこうと考えています。

プログラミングロボット「クムクム」は、特に色々な分野の集合体です。

クムクムロボットにはまったら、電子工作に興味を持つ可能性大なので、電子工作もカリキュラムを設けています。

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