プログラミング教室「プロラボ唐津」では、ロボットを使ったプログラミング教育を行っています。
使用しているプログラミングロボットは、「クムクム」です。
実際に動かすと子供たちも大喜びのロボットですが、実はクムクムには、物理的なロボットだけでなく、パソコンの画面上で動かせるロボットもあります。
それが、Scratchで動かす3Dロボット「クムクム3D-WEB」です。
今回は、この3Dロボット「クムクム3D-WEB」について紹介します。
紹介といっても、こちらの動画を見てもらえれば、使い方から特徴まで説明されているので、よく分かります。
説明しているのは、クムクムロボットの開発者である吉川氏。
「【ロボットプログラミング教育】ロボット×C言語で複数のロボットを踊らせる」でも触れましたが、夜な夜な連絡がくるあの人ですw
こちらの動画では、3Dロボット「クムクム3D-WEB」のβ版での説明ですが、すでに公開されており、Pythonで動く3Dクムクムロボットも新たに追加されています。
3Dロボット「クムクム3D-WEB」
今回は、動画の補足もかねて、3Dロボット「クムクム3D-WEB」の説明をしていきます。
3Dロボット「クムクム3D-WEB」は、子供でも簡単にプログラミングができる「Scratch」の拡張機能として動きます。
こちらが、実際の3Dクムクムロボットです。
2Dや3Dのゲームを作成できる統合開発環境「Unity」を使って、3Dクムクムロボットを作っています。
Unityは開発環境のため、プログラミング言語ではありません。
Unityで使用できるプログラミング言語は「JavaScript」「C#」「Boo」の3種類になります。
本格的にゲームを作りたい場合は、Unityを使って、いずれかのプログラミング言語でプログラミングしていくことになります。
3Dクムクムロボットは、実際のクムクムロボットと全く同じフォルムと機能を有しています。
忠実に再現しているところにこだわりを感じますよね。
実ロボット・3Dロボットどちらでも動かせる
動画でも説明していますが、「クムクム3D-WEB」は、3Dクムクムロボットと実際のクムクムロボットどちらでもプログラムを動かすことができます。
開発元の株式会社CRETARIAは、プログラミングロボット開発だけでなく、実際にいくつかの小学校で、クムクムロボットを使ったプログラミング授業も行っています。
学校も予算的に実ロボットを揃えることは難しいですが、3Dクムクムロボットなら、タブレットなどの端末があれば、だれでもプログラミングできるメリットがあります。
また、3Dクムクムロボットは、モーターの速度も簡単に変更できますので、モーター操作で試行錯誤するときに、重宝します。
そして、「クムクム3D-WEB」で完成したプログラムを実際のクムクムロボットで動かしてみると、よりプログラミングをした実感が湧きます。
「クムクム3D-WEB」は、だれでも無料で遊べますので、プログラミングがどのようなものか、動画を見ながら、実際に遊んでみてください。
Pythonでもプログラミング
「クムクム3D-WEB」の特徴は、Scratch以外にPythonでもプログラミングできることです。
Pythonとは、ソースコードを記述するプログラミング言語で、WebアプリケーションやAIなどの最先端分野の開発でも使われています。
具体的な例を挙げると、YouTubeやInstagramもこのPythonで作られたサービスです。
クムクムロボットは、そのPythonでプログラミングできます。
こちらは、左がScratchで作ったプログラムで、右がPythonで作ったプログラムです。
どちらも同じ処理のプログラムとなっています。
クムクムロボットでは、このようにScratchで作ったプログラムをPythonに書き直してプログラミングを学ぶことができます。
一度作ったプログラムなら、どのようにプログラミングしたのか理解しているはずです。
あとは、そのプログラムをPythonの言語に書き換えることで、Pythonの書き方をより理解できるようになります。
さらに、Pythonだけでなく、「Arduino」「C」「C++」など他のプログラミング言語にも対応しているロボットです。
これは、他のプログラミングロボットにはない、クムクムロボットの大きな特徴の一つです。